会社情報
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柔軟な組織体制
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営業マンの判断が
信頼される土壌。
建設現場のニーズにあわせて
新しい部署が生まれていく。持続的成長の源泉
現場に一番近いところにいるからニーズを肌で感じることができる。
そのニーズが一定量に達したときに、特化した部署が生まれる。
会社の土壌が柔らかいからこそ事業の新芽が生まれるのです。
プロジェクトやテクサポに求められた真のニーズ
「エンドユーザーに一番近いところで仕事をしている」――これは、関根前社長がよく口にした言葉です。この“顧客重視”の姿勢が社員レベルにとどまらず、新事業や新設部署にまで発展していることも大きな特長です。
1990年代に入ると、建設業界では厳しい管理体制が求められるようになりました。特に大型現場では、安全管理と進捗管理、さらに、関係業者の管理が徹底され、現場の所長にとってはやるべきことが大幅に増えました。
そうなると、手薄になるのが材料管理です。材料の手配や荷受などに手が回りきらない状況も出てきます。そこで「材料管理はうちがやりましょう」と提案して生まれたのが「プロジェクト」。まさしく、現場に一番近いところから生まれたビジネスです。
「テクニカルサポート」、通称「テクサポ」も現場のニーズから生まれた部署です。集合住宅の屋内樹脂管工事に際して、材料と工事をセットで請け負います。工期短縮などの現場ニーズを反映したビジネスなのですが、それだけでなく、材料品質を保証し、かつ、施工業者を管理する、すなわち工事品質を保証するのです。
防災専門部署=第五営業統括部一部も現場のニーズで新設されました。消防設備に使われる材料は、衛生設備や空調設備とは全く違います。そのため、専門性の高い防災に特化した部署をつくったのです。しかし、防災となれば事故の際のリスクテイクも大きいため、安かろう悪かろうは許されません。防災専門部署もまた、利便性以上に専門性や安定性を保証する部署なのです。
伝統の営業スタイルに現れる会社の「柔らかい土壌」
このように特化した部署が自然発生的に生まれるのは、会社の土壌が柔らかいことに最大の理由があります。日本管材センターの営業マンは「1から100まで任せてくれる会社」とよく言います。営業マンは見積もりをして、買い付けもやれば値決めもやります。一方、会社は営業マンの大幅な裁量を認めると同時に、彼らの嗅覚を信頼する。好き勝手にさせることはリスクかもしれませんが、それ以上のリターンに期待しているのです。
柔よく剛を制すかのごとく、ときに柔らかさは硬さより強い。柔軟な組織体制のなかで、時代のニーズに応じて新しい芽が次々に出てくることでしょう。