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納材の最適化
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納材のカスタマイズが、
建設現場の課題解決へ
つながっていく。社会課題を成長機会に変えた「環境」戦略
短期間、省スペース、職人不足などが深刻化する一方で、環境配慮が求められる工事現場にとって、
加工工場を持ち、ゴミ処理対策のプロセスを提示できる商社であることが、差別化するための戦略となります。
建築需要の変化に応じて納材をカスタマイズ
エンドユーザー視点に立つ経営方針のもと、設立時に中間商社一社主義を掲げ、新木場配送センター開設でジャストインタイムのデリバリーとワンストップの受注を実現させていった日本管材センターが、次に掲げた戦略が納材の最適化です。
まずは加工。社内的には「プレハブ」という言葉で呼ばれてきました。「4mの定尺のパイプを2mに切って持っていけば現場の手間が省ける」と関根前社長が考えて進めていったのが、加工を始めた経緯です。現場省力化サービスの一環だったのです。
配送センターの開設や増床と並行して、加工作業も広げていきました。やがて、業界でも加工のニーズが高くなってくると、配送センターだけでは不足してきます。そこで開設したのが、TECH LAB常総です。社内でかなりのレベルまで加工できるようになれば、営業の展開の仕方も大きく変わってきます。他社との差別化ができ、営業マンの心の持ち様も変わってくるからです。
今後は、今まで以上に改修工事が増え、職人はさらに不足することが予想されます。様々な現場に対応した納材のカスタマイズは、管工機材商にとって避けて通れない課題となるはずです。
環境ISO取得でゴミ対策にいち早く対応
加工品での納品が“行き”方向のカスタマイズとすれば、“帰り”方向のカスタマイズにはゴミ対策があります。2000年代に入って環境問題が社会的に叫ばれると、建設現場のゴミにも厳しい目が向けられるようになりました。施工業者がゴミを出せば、ゼネコンから処理費用を取られるのです。納品業者に対しても、ゴミを出さないように求められました。梱包材を持ち帰る、次回納品の際、前回のゴミを引き取るといった対応のほか、段ボール納品ではなく、紐で縛ったり、通い箱のようなものに入れて納品したりする対応が迫られました。
日本管材センターの配送センターでは、ゴミ対策に関して業界内でもいち早く取り組み、2000年には環境ISOを取得しました。ゴミに対する意識が高いうえに、持ち帰るゴミの処理方法についてもロードマップで示すことができるという強みを持っているのです。